望まない妊娠に緊急避妊薬

緊急避妊薬とは、アフターピルとも呼ばれ、性交後に避妊目的で服用するホルモン剤のことです。
何らかの事情で避妊に失敗してしまい、望まない妊娠を避けるための薬です。
緊急避妊薬の有効成分は、「レボノルゲストレル」という成分です。
これは、フランスで開発されたものであり、「ノルレボ」という名前で、50か国で販売されています。
1999年にフランスで初めて承認され、WHO(世界保健機構)から、緊急避妊目的の必須医薬品に指定されています。
日本でも認可された緊急避妊薬となります。

緊急避妊薬は、医師の処方せんが必要な薬です。
保険はききませんので、自費負担となります。
服用方法は、原則的には、避妊に失敗した性交後、72時間以内に緊急避妊薬を1回飲み、その12時間後に1回服用します。
やむを得ぬ理由で、72時間を超えてしまった場合でも、120時間以内であれば、服用することができますが、服用までの時間が長くなると、避妊効果は減弱します。
この薬は、中絶薬ではなく、排卵を抑えたり、受精卵が子宮に着床することを阻害することによって、妊娠を回避する薬です。

緊急避妊薬の主な副作用は、一番多いものが、予定外の不正出血です。
また、吐き気や嘔吐、頭痛となります。
これらは通常であれば、24時間以内におさまります。
いわゆる中絶手術と呼ばれている、子宮内容除去術に比べれば、麻酔に伴うリスクや身体的なリスク、経済的、精神的な負担は、格段に低いと言える方法です。
また、ピルには副作用のほかにも副効用という嬉しい効果もあります。
たとえば、ニキビの改善などが有名でしょう。
トレチノインを含んだクリームを試したいと思っている方も、いちど内服薬で炎症などの副作用がないピルを試すのもいいかもしれません。

緊急避妊薬を服用した場合には、半数以上の方は生理が早まりますが、生理が遅くなるケースを10パーセントほどはあるようです。
妊娠中の服用は、禁止されています。
妊娠していないことを十分に確認した上で、使用する必要があります。